常識を覆すようなアンドレ・シフのバッハ
3月21日にアンドレ・シフのピアノリサイタルがあります.
今年自分はチケットを手に入れ,そのリサイタルに運良く行けることになりました.が,実はシフについてはテレビで何度か見ただけであまり彼については良く知りませんでした.
これは少し予習せねば!ということで試しに聴いてみたのがこちら.
他の方がどの曲を弾いて学んできたかはあまり良く分かりません.
が,ピアノを習う過程でこの曲を経験した人は少なくないはず!
改めて聴いてみると二声も三声も綺麗な曲ですね~.
アンドレ・シフについて
アンドレ・シフ(アンドラ―シュ・シフという表記もあります)は1953年生まれ,ハンガリー出身のピアニスト.
もちろんプロのピアニストですから,バッハ,ハイドン,モーツァルト,ショパン,リストなど何でもこなします.
ただ,TVで彼を見かけるときは決まってベートーヴェンを弾いているイメージがありました.調べてみるとベートーヴェンの演奏による業績もたたえられてるそう.
また,共演もさることながら,自分で指揮もしながらピアノを弾いてしまうという,「弾き振り」もこなす超人なんですね~.
一風変わった(?)バッハ
インヴェンションを練習していた日々を懐かしみながらさっそく再生.
ところがこのインヴェンション,一曲目から驚かされました.
インヴェンション一曲目.なんとまぁ,ヌルッとした演奏であることか(笑)
いろんな作曲家の曲の演奏のイメージとして,こんな絵があります.
https://www.reddit.com/r/piano/comments/4150zc/hands_according_to_pianists/より引用
バッハのイメージはジブンの中でもまさにこんな感じ!
まるで機械仕掛けのように,ノンレガートできっちり淡々と弾き続ける,そんなイメージがありました.
ところがシフの演奏はすごい.
機械の手に油をさし過ぎて潤滑が良くなり過ぎたような,氷の上に立って一歩一歩うまく歩けなくなってしまったような,そんな演奏になっていますね.
もしかしたらグレン・グールドが聴くと怒ってしまうかもしれませんね(笑)
こんなバッハは聴いたことがなく,かなり新鮮な演奏でした.
終わりに
3月に開催されるリサイタルはモーツァルト,ベートーヴェン,ハイドン,シューベルトの計4曲.
その時もまた彼は驚くような演奏を聴かせてくれることでしょう!
今回はこんなところで.
読んでくださってありがとうございます.
イケメンな上に天才的な技巧をもつピアニスト ユンディ・リ
こんにちは.
①明日からダイエットを決意する.
②その前に食べられるだけ食べておく
③①に戻る
を繰り返している彳亍です(^_^;)
プロでもアマチュアでもそうなんですが,楽器をやっている人って自然と育ちの良さというか,品の良さが不思議とにじみでている感じがします.
ピアノでも奏者はみなカッコイイですが,ピアニスト界屈指のイケメンと言えばやはりこの方.
- アーティスト: ユンディ・リ,ショパン,シューマン,モシュコウスキ,林尓耀
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才色兼備のピアニスト
「才色兼備」って男にはあんまし使わないでしょうか...
中国を代表するピアニストのユンディ・リ.
初めて見た時はキムタクじゃねぇかと思いました笑
ユンディ・リは「中国のキムタク」と称されるほどのイケメンで,実際に見てみるとホントそっくりなんですね~.
そしてユンディ・リはただカッコイイだけじゃない!
ショパンコンクールではブーニン以来の1位を獲った世界でも指折りの実力者でもあるんですね!
こんなとてつもない腕前でオマケにイケメンなんて,完璧超人ですね~笑
持ち前のテクニックと表現力を活かした演奏
この「Romantic Piano Pieces」というアルバム,ユンディ・リの良さを最大限に発揮した作品ばかりだと個人的に思っています.
ユンディ・リの演奏は,小さな粒がコロコロコロッと転がっていくような軽さですよね.
でもただ軽く弾くのではなく,聴き手に心地良い印象を与えるような,しっとりとした表現になっています.
リラックスしたい夜に聴くと,より彼の演奏を楽しむことができるかもしれませんね.
終わりに
今でも彼の技巧や表現力はピカイチですが,彼がもっと歳を取っていくとより脂がのって渋みも出てきて,より素晴らしい演奏家になるんじゃないかなぁと思います.
一度でいいから彼の演奏を聞いてみたい.是非.
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/
不安で眠れない夜に聴きたいピアノ曲5選
どうも,彳亍です(*´з`)
皆さん,最近はよく眠れてますか?
次の日に大事なイベントがあったり,何かの締切に追われていたりすると,どうしてもその日は不安で眠れなくなっちゃいますよね.
人によっていろんな解決策がありそうですが,ジブンは音楽を,特にテンポのゆっくり目な曲を聴くことにしています.
そこで今回は,聴くとたちまちリラックスして快眠できそうなピアノ曲をまとめてみました!
「夢」 ドビュッシー
リラックスできる曲は,当然テンポがゆっくりめなものが多いです.
ドビュッシーはとにかく一つ一つの和音の響きがとても美しい.
冒頭の部分のメロディは,なんだか夢の世界へほわんほわんと引き込まれていくようなイメージですね.
有名な曲なので弾きつくされているかもしれませんが,この曲はピアニスト羽田健太郎の優しいピアノで是非聴いてほしいです...
静かで繊細であり,時には少し情熱的なこの曲は,不安でハラハラしている時に聴くと,鼓動もこのテンポに合わせてゆっくりと落ち着いていく感じがします.
「ジムノペディ第1番」 サティ
先ほどのドビュッシーはテンポがゆっくりですが,こちらのジムノペディはもっとゆったりしています笑
聴いていると,まるで時間の流れがゆっくりになっている感じがしますね.
最初から最後まで,左手の一定のペースが心地良い.
眠れない夜に限らず,朝昼夜いつ聴いてもリラックスして眠気を誘ってしまいそう...
「ゴールドベルク変奏曲」より「アリア」 バッハ
Silent Tone Record/バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988/グレン・グールド/独CBS:D 37779/クラシックLP専門店サイレント・トーン・レコード
バッハのリラックスピアノ曲と言えばゴールドベルク.
ゴールドベルクと言えばグレン・グールド!!笑
こうして見てみると,リラックスできる曲は一定のリズムでゆったり,という曲が多めですね.
やっぱり自分の体の心拍数というか,呼吸がそのテンポに合わさるためでしょうか.
グールドのアリアは,ちょっとでも風が吹くとたちまち消えてしまいそうな蝋燭のようにとてつもなくか弱く,それでいて存在感のある演奏です.
途中でグールドのハミングが入ってくるのも彼の演奏を聴く醍醐味ですね笑
ロマンティックにうたいあげながら,まるで機械のようにきっちりとしたテンポで演奏するゴールドベルクはまさに彼の真骨頂です!
「子守歌作品57」 ショパン
ショパン 子守歌 Chopin Berceuse Op. 57 Vladimir Ashkenazy
4つ目にはショパンの子守歌を.
こちらも終始ゆったりとした,優しさの溢れるメロディですね!
高めの音域を用いているのがまたさらに良い.
途中で展開される右手のメロディの細々とした感じは,聴いていてたちまち眠くなってしまいそうな魔法にかかります.
難易度もショパンの中では難しくなさそうなので,単に聴くだけでなく,実際に演奏していてもリラックス効果が望めそうですね.
「悲愴」から第2楽章 ベートーベン
最後はベートーベンの悲愴で.
のだめカンタービレの影響もあって,この曲を知っている人も多いのでは?
昔からの勝手なイメージですが,ベートーベンの曲って,派手だったり情熱的なものばかりだと思っていた時期がありました.
それでこの悲愴の第2楽章の優しいメロディを聴いたときは驚き,感動しました.
よくこんな優しい旋律を思いつくなぁと,聴きながら毎度泣きそうになってしまいます.
ゆっくりとして優しく,ちょっと切ないこの曲は,何度聴いてもセンチメンタルな気分になれます.
終わりに
こうしていろんなピアノ曲を聴いていると,音楽の力ってすごいなぁと感じますね.
不安を和らげることができたり,うれしさを倍増することが出来たり.
この曲以外にも,聴くとリラックスできる曲はまだまだたくさんあります.
皆さんもちょっと癒しがほしいな...と思ったときはぜひ一度聴いてみてくださいね!
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/
朝コーヒーを飲みながら聞きたいクラシック曲5選
どうも,彳亍ですm(_ _)m
いつも自分が聴いている名盤を独断と偏見で発信していますが,シチュエーションで絞ってみるのも面白そうです!(こちらも独断ですが...)
オーケストラやピアノ曲などから,5曲ほど選んでみました('ω')
朝起きて,コーヒーを飲むときにいい感じの曲が流れていると少し優雅な気分を味わえそうですね笑
「くるみ割り人形」から「花のワルツ」 チャイコフスキー
- アーティスト: ゲルギエフ(ワレリー),マリインスキー劇場合唱団
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まずはバレエ音楽の代表曲から.
花のワルツは有名過ぎてクラシックをあまりかじらない人でも知っているのではないのでしょうか.
クラシック音楽ですが,ディズニーのFANTASIAという作品にも使われていますね.
こちらは冒頭のハープがうっとりするほどに心地良い.
そしてワルツの早過ぎず遅過ぎずのテンポで非常にリラックスできますね.
主題が変わってからのチェロの堂々とした演奏もいいですね.
こんな大迫力のワルツを聴いたらたちまち優雅な朝に早変わりですね~
「ペールギュント」から「朝」 グリーグ
グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲&第2組曲/シベリウス:交響詩「フィンランディア」、悲しきワルツ
- アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団カラヤン(ヘルベルト・フォン),シベリウス,グリーグ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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タイトルからしてもう直球ですが...
5選の中でジブンが最も気にいっている曲かもしれませぬ.
朝が似合う曲というのはどこか牧歌的なところがありますね.
出だしのフルートを聴くと,都会の朝というよりは,どこか山奥の鬱蒼とした森の中に朝日の光が差し込んでる感じですかね.
静かで繊細なフルートから始まって,徐々に雄大さを増すこの曲もまた,目覚めにはぴったりですね.
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ウィーン国立歌劇場合唱団,ドヴォルザーク,シベリウス,ワーグナー,モーツァルト,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ムター(アンネ=ゾフィー),フィルハーモニア管弦楽団,ワイセンベルク(アレクシス),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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こちらは少しキリッとした朝になるかもしれません.
このモーツァルトは,庶民派ではなく宮廷音楽の感じを醸し出していますね.
この「永遠のカラヤン」に収録されているアイネクライネ,カラヤンは響きの良さを求めて教会で収録したとかなんとか.
完全主義の彼らしいエピソードと演奏ですね~
ちょっと敷居が高い曲になりますが,リッチな気分は味わえそうです笑
「3つの演奏会用練習曲」から「ため息」 リスト
- アーティスト: フジ子・ヘミング,ショパン,リスト
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ピアノ曲からはこちらの曲を.
タイトル通りかどうかはわかりませんが,「ため息」が出るくらいに綺麗な曲なんですよね.
終始繰り返されるアルペッジュの変化がとても美しい.
静かな始まり方から,途中の盛り上がる部分まで,まさに完璧な曲です.
繊細な演奏と響きのよいアルペッジョに,ついつい耳を傾けたくなりますね~
「交響曲第2番」から第1楽章 ブラームス
- アーティスト: サイトウ・キネン・オーケストラ小澤征爾,ブラームス,小澤征爾,サイトウ・キネン・オーケストラ
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ブラームスの交響曲第2番は4楽章ともいい曲ですが,ゆっりとした第1楽章をお勧めします.
こちらも牧歌的なイメージのある曲ですね~
このサイトウキネンによるブラームス,ジブンも実は長野に行って聴く機会がありました.
出だしのホルンやフルートもいいですが,第1楽章はとにかくチェロが美しい.
最初から最後まで優雅な気分になれるボリュームのある曲ですよ!
終わりに
5選は少なかったかもしれません...
曲を聴くとパッとインスピレーションが脳内に浮かび上がるのが,クラシック音楽のすごいところですね.
いろんなシチュエーションで聴く音楽.突き詰めていったら面白そうですね!
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/
「自然な音」を楽しむ.マレイ・ペライアのエチュード
どうも,彳亍です('ω')ノ
今週はずっと雨模様ですねぇ~ちょいと気分が鬱になってしまいます.
でも家から中々出られない時こそ,音楽を聴く絶好の機会じゃないでしょうか.
ポリーニやアルゲリッチが大好きなジブンですが,最近ファンになったのがマレイ・ペライア.
- アーティスト: ペライア(マレイ),ショパン
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2004/11/17
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実は昨年NHK音楽祭のチケットを入手することができたので,マレイ・ペライアの演奏を聴きにNHKホールに赴いたことがあります.
ロンドン交響楽団がジブンの好きなブラームスを演奏してくれたのもうれしかったですが,ペライアの演奏が実によかった!
他の皆さんのレビューなんかを見てみると「惹きつけられる何かがある」という感想をちらほら見かけます.
まさにその通りだと思います.技巧や表現はもちろん一流なのですが,彼の魅力は他にもありそうですね.
「飾らない」が魅力!ペライアの演奏
「飾らない」というと語弊が生じてしまうかもしれません.
プロの演奏家たちは当然自分流の演奏法がありますから,いい意味でも悪い意味でもアクの強さというのが出ていますよね.
もちろんそれで聴衆を魅了する演奏家はたくさんいます.むしろ少しくどい方がいい,という方もいらっしゃるかもしれませんね.
ところがペライアにはそのアクの強さやくどさがほとんど感じられない.
あくまで忠実で自然体な演奏.それがペライアの魅力だと思います.
演奏家が赤や黄など,自分の表現の色を持っているとしたら,ペライアはきっと無色透明な演奏家である気がします.
流れるような演奏のエチュード
演奏家は独自のアクの強さが出る,と前述しましたが,そのせいかペライアの演奏が逆に少し変わってる...?と感じてしまう節があります.
例えば作品10の第1番.これは「滝」という副題で親しまれていますね.
ポリーニはこのアルペジオを本物の滝さながらにものすごい迫力で演奏します.
ところがペライアはこの曲をものすごく軽やかに演奏するんですよね.
「滝」の迫力とまではいきませんが,水がスラスラッとなめらかに流れているイメージが瞬時に浮かぶほど.
また鬼気迫るようなド迫力で知られる作品10の第4番もペライアの手にかかると,カッコイイというより,むしろ美しいと思えるような演奏に早変わり.
どの曲をとっても,例えばクネクネして表現したり,余計な表現をつけ足したりすることが一切ない.
自然体な演奏はここまで魅力的になるんですね~
終わりに
NHK音楽祭に聴きに行って以来,すっかり彼の虜になってアルバムを何度もリピートしています.
無色が故に異色のピアニスト.これからも活躍してほしいですね!
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/
耳に心地良い!チョン・キョンファの華のある演奏
こんにちは,彳亍です(^◇^)
将来余裕があったら,ヴァイオリンも弾いてみたいなぁと思う今日この頃です.
「隣の芝生は青い」・・・とは意味が違いますけど,ピアノを嗜んでいるとヴァイオリン奏者ってものすごくかっこよく見えてきます.
ピアノを今までやってきたので聴く曲もピアノが多めですが,最近はヴァイオリン曲もちらほらと聴いております.
例えば,最近何度も聴いているのはチョン・キョンファのアルバムでしょうか.
スーヴェニール ~ツィゴイネルワイゼン 他≪クラシック・マスターズ≫
- アーティスト: チョン・キョンファ
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キリッとして目ヂカラが凄い印象のこのジャケット...笑
しかし演奏はジャケットとは真逆の柔らかい感じの演奏になっており,聴いていて癒される曲ばかりですよ!
チョン・キョンファの演奏の心地良さ
ピアノ以外の楽器にはあまり触れたことがないので,当然ヴァイオリンに関しては(というかピアノ以外の楽器に関しては)全くのド素人であります.
これは素人目線ですが,ピアノとかチェロなどと違い,ヴァイオリンは演奏する人によって音色のふり幅が大きい楽器の一つな気がします.
ヴァイオリン一筋だった人や,楽器に関して耳が肥えている人はそうは感じないんでしょうか?
プロの演奏でも,ヴァイオリンは音域の高めの楽器というのもあって少しキンキンと耳に響いてしまうときがあるんです.
もちろん研ぎ澄まされた感じでパリッと演奏するのもヴァイオリンのいい特徴の一つだと思います.
ただ,例えばピアノやチェロは食事しながらでも聴けますが,ヴァイオリン曲だけはなんとなく乱されている感じがしてそういう気にならない.
ヴァイオリンの音色は別に苦手ではありませんでしたが,ヴァイオリンに対する意識は他の弦楽器とは違いました.
しかしチョン・キョンファの演奏は自分の中では少し驚きでした笑
今まで聴いてこなかったのもありますが,ヴァイオリンはこんなやわらかい音も出せるんだ,とビックリしたのがこのアルバムです.
時にはパリッと,時には優しく,自分ワールドにたちまち変えてしまうのが彼女の魅力ですね~
どの曲をとっても癒される演奏ばかりです.
繊細で多彩な演奏の数々
チョン・キョンファで初めて手にしたアルバムがこの「Souvenirs」だったのですが,名曲ぞろいのいいアルバムですね~
彼女の優しい,少しクネクネした感じの演奏は,ドヴォルザークのロマンティックな小曲作品の演奏にはうってつけですね笑
「G線上のアリア」や「タイスの瞑想」,「美しき夕べ」など,全体的に静かでおっとりとした演奏が集められています.
ところが一番最後に来るのが衝撃的な「ツィゴイネルワイゼン」!
今までの演奏とはがらりと変わり,まるで何かにとりつかれているんじゃないか,と感じるほどの鬼気迫る演奏になっています.
優しい演奏だけじゃなく,時にはこんな迫力満点の演奏ができるのも,彼女の才能ですね~
終わりに
人によって好みの音なんてのは様々ですから,この人の演奏が好き!というのも当然分かれますよね.
まだまだジブンが知らないだけで,凄い魅力の持ち主であるヴァイオリニストはたくさんいそうです.
今後はピアノやヴァイオリンにとどまらずに,いろんな楽器に触手を伸ばしていきたいなぁ笑
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/
月明りの夜に聴く・・・ショパンのピアノ協奏曲第1番&第2番
どうも,彳亍ですm(_ _)m
中秋の名月は残念ながら曇りで見られませんでした笑
一日経った今日もやっぱり月は綺麗ですね.
月の輝きに癒されながら,合わせてうっとりできるクラシック音楽があったら最高じゃないでしょうか?
ショパンのピアノコンチェルトを出しているアルバムはたくさんあると思います.
しかしこの二つのコンチェルトはアルゲリッチで聴いてほしい...!!
そんなインパクトもありつつ,甘く切ないショパンを味わえます.
「素朴さ」と「切なさ」を兼ね備えた協奏曲第1番
「月明りの夜」とか言い放ってしまいましたが,一楽章は静かどころかむしろ壮大な始まり方ですね笑
長めの伴奏のあと,さらに力強く気高いピアノの演奏が始まります.
ですが,曲はすぐさま切ないメロディへ.
このふっと切り替わるギャップがたまりませんね!心をがしっと掴まれたかと思うと,切ない思いで締め付けられる感じです...!
全体を通して荘厳なイメージの一楽章ですが,どこか切ない.少し哀愁漂う感じの主題になっていますね.
なんといっても今回のメインテーマは続く第2楽章!!
その旋律の美しさ,煌びやかさと言ったら,作曲したショパン自身が「美しい月明りの夜のような」と語ったほど.
終始ゆっくりと静かな主題でなんともロマンティックに展開されます.
いや~何度聴いても涙がでそうになりますね笑
ため息が出るほど美しいこの楽章はしんとした月明りの夜にぴったりですよ(*´ω`*)
第3楽章は第2楽章から休みなく始まりますが,こちらもまた気高く堂々としたロンド調.ショパンならではの技巧が詰まった,華やかなしめくくりです!
ショパンのピアノ協奏曲第1番は名曲中の名曲ですね.
「繊細」で「抒情的」なピアノ協奏曲第2番
第1番が素晴らしいと言いましたけれども,この第2番も劣らず素晴らしい.
ショパンの生誕200周年の記念コンサートがテレビで放映されたとき,このコンチェルトの第1番と第2番が続けて演奏されていました.
その時は実は第2番の方が感動しました!笑(キーシンが演奏というのもありましたが...)
この第2番も第2楽章は1番同様,切ないメロディが続きます.ただ,途中でフォルテになって鬼気迫る箇所があったりと,たまにスリルを感じるのがこの楽章の面白さですね.
この曲だと一番素晴らしいのは第3楽章の方でしょうか.
「よくこんな美しい旋律を思いつくなぁ」と感動してしまうほどの煌びやかさ.
第2楽章ほどゆっくりでないはずなのに,さらに切なく,聴いていてとても癒される...
第3楽章は不思議な感覚に包まれる,魔力のようなものがありますね笑
おわりに
「月」にぴったりだと思う曲はショパンの夜想曲だったり,ドビュッシーの「月の光」だったり,人によってさまざまでしょう.
美しい眺めの引き立て役に美しい音楽をマッチさせることが出来たら最高ですね.
今回はこんなところで.ではでは(^_^)/